MEMBER'S STORY

#1

社員インタビュー

アートで人と時代をつなぎ、
夢を現実に変える

#1

中川 和 NAKAGAWA NODOKA

|やりがいを感じるのはどんな時?

伝統をアップデートする、楽しむ心を未来へ。

「動き出す浮世絵展」「動き出す妖怪展」といったイマーシブアートミュージアムや地域活性化を目的としたプロジェクションマッピングのプロジェクトマネージャーとして、企画段階から空間演出、集客施策まで幅広く関わっています。

特に重視しているのは、作品をただ見せるだけではなく、「来場者がどのように感じ、どう楽しむか」という視点です。

ストーリーや空間設計を通じて、訪れる人々が没入し、文化と対話できる場を生み出すことを目指しています。

その中で最もやりがいを感じるのは、自分たちが描いたコンセプトがリアルな体験となり、来場者の目の前で形になる瞬間です。

印象的だったのは、「動き出す浮世絵展」を手がけたときのこと。現代では浮世絵は“高尚な芸術”として扱われがちですが、江戸時代では庶民に愛されたポップカルチャーでした。

その楽しさを現代に再現するため、デジタルアートを活用し、作品の世界に没入できる空間をデザインしました。

例えば、ジャパン・ブルーと高く評価される”藍色”を基調とした波の演出や、日本のシンボル・富士山を模した立体造形へのプロジェクションマッピングなど、部屋ごとにテーマを設定し、視覚的な面白さだけでなく展覧会全体を”体験”として楽しめる仕掛けをたくさん組み込みました。

また、公式ウェブサイトのビジュアルの構成や近隣ホテルとのタイアップによるレストランのコラボレーションメニューなど、集客面でも一貫したストーリー性を意識しました。

その結果、展示を訪れた子どもたちや初めて浮世絵に触れる方々が、目を輝かせて楽しむ姿を見ることができました。

SNS映えを意識して訪れた若い世代が、”思わずシェアしたくなる”ような空間に驚く様子もとても印象的でした。

ほとんどの美術展にあるような“鑑賞”という行動から一歩踏み込んで、伝統文化を“楽しむ”という新しい体験を届けられたと感じた瞬間は、まさに仕事冥利に尽きます。

もちろん、プロジェクトマネージャーとして自分の言葉や判断がチームの動きを大きく左右する責任もあります。

以前は電話対応すら満足にできなかった自分が、今はビジョンを言語化し、チームを率いて企画を動かしている。

その過程で、伝え方や相手の立場を考える重要性を学びました。

だからこそ、プロジェクトが成功し、来場者の笑顔に出会えたときの達成感は格別です。


|成長を感じたことは?

描いたアイデアを共に創り、世界へ。

プロジェクトマネージャーとしての成長を一番感じるのは、頭の中のアイデアを精度高く言語化し、チーム全体で同じイメージを共有しながら形にできるようになったことです。

特に「動き出す妖怪展」での経験は大きな転機でした。

最初の部屋は、展示全体の始まりとなる重要な空間です。

そこで私は「妖怪の故郷」というテーマを軸にしながら、同時に“妖怪とは何か”を来場者に紹介する──この2軸を共存させた映像表現を目指しました。

この意図をクリエイターに伝えるため、コンセプトを明確に文章化し、世界観をビジュアル資料で補足して共有しました。

仕上がった空間は、私が描いていた世界観以上の没入感を実現していて、「チームに正しく伝える力」と「ディレクション力」が以前よりも格段に上がっていることを実感しました。

これは、自分の言葉が相手に正しく届き、映像制作のプロ、デザインのプロ、CGのプロ、プロジェクションマッピング技術のプロといったさまざまなプロフェッショナル同士の掛け合わせによって、当初の自分のイメージを超えたアウトプットが実現した瞬間でした。

以前は、アイデアをうまく伝えきれず、頭の中にあるイメージを現実に落とし込むことが難しく、悔しい思いもしました。

でも今は、コンセプトを言語化し、図や資料に落とし込むことで、数十人規模のプロフェッショナルなチームと同じ方向を目指せるようになりました。

実際、「動き出す浮世絵展」や「動き出す妖怪展」といったプロジェクトでは、国境を越えたさまざまな分野のプロフェッショナルと連携しながら作り上げた会場にそれぞれ数万人の方が来場いただき、たくさんの人の心を動かすことができていると実感しています。

さらに、来場者の反応を踏まえて次の表現を練り込むというサイクルを繰り返すことで、「どう表現すればどんな感情を引き出せるのか」という視点も育ってきました。

単なる「思いつき」を「作品」に変える力──コンセプトを精度高く再現し、さらにクリエイターたちと一緒に進化させていける。その成長を日々感じています。


|展示を制作する過程で日本全国の地域と触れる中で、心に残ったことは?

各地域でのご縁が、次の挑戦を生む。

日本各地でプロジェクトを進める中で、強く心に残るのは“人のご縁”です。どの地域でも、そこで出会った方々と共に取り組んだ時間や熱量が、自分の原動力になっています。

鹿児島で実施した「動き出す浮世絵展」では、地域の方々が高い熱量で取り組んでくださり、大成功を収めました。終了後に「次は動き出す妖怪展も一緒にやりたい」という声をいただいたとき、ご縁が未来をつくる力を実感しました。

単なる企画や運営を超えて、人と人をつなぎながら地域とともに新しい価値を創り出す──つながりを大切にしながら、これからも地域と共に新しい価値を創り続けたいと思っています。

休日の過ごし方

「リフレッシュしながら新しいインスパイアを」

入社して約1年ですが、仕事の関係ですでに5カ国ほど海外出張に行く機会がありました。各地で味わう現地のグルメは、仕事の合間の楽しみの一つです。余暇には必ず観光や最先端のデジタルアート、イマーシブ体験を訪れ、最新のクリエイティブを肌で感じることができるのが大きな刺激になっています。こうした海外での経験が、新しい企画やアイデアの源泉となり、仕事の質を高める原動力にもなっています。まさにキラキラと輝く日々を過ごしながら、世界中の文化や表現を自分の中に取り込んでいる実感があります。

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